クラブ長は今
生徒のみなさんの作業の参考になるように、少し先行するような感じでアップしていきます。
[2週目] 下地処理・塗装
テントウムシとカエルの仮組、脚、後翅の制作工程です。
紙粘土やエポキシパテに直接塗装すると、
毛羽立ったようになって、うまく塗料が乗りません。
なので、その毛羽立ちをなくすのと、塗料の乗りを良くするために
アクリル系地塗り剤の”ジェッソ”で下地処理を行います。
ジェッソは刷毛目がつかないように、水で薄めて塗ります。
今回は、表面を滑らかな仕上げにしたいので、
乾燥後、紙ヤスリで表面を整えますが、より滑らかにしたい場合は、
[ジェッソ塗→紙ヤスリ掛]作業を2~3回繰り返します。
画像は、前翅が1回、頭胸部が3回行ったものです。
比較すると、その仕上がりの違いがわかると思います。
脚もジェッソを塗ります。
爪楊枝などを差して持ち手にすると塗りやすく、
クリップに挟めば、そのまま置いて乾燥させるのに便利です。
後翅は、金属材以外のところをジェッソで下地処理します。
サドル。
腹部。
テントウムシの背側表面は、ツルツルした仕上がりにしたいので、
ジェッソの上にサーフェイサーを塗り、
さらに番目の細かい紙ヤスリで整えます。
この作業も、ジェッソ同様2~3回繰り返して、
細かいへこみや傷を目立たなくしていきます。
この状態で、[サーフェイサー吹き→紙ヤスリ掛け]を
2回行ったものです。
※この後、最終的にもう1回行いました。
腹部は、ザラザラした鋳物のような質感にしたいので、
モデリングペーストを使って表現します。
先端の平らなぼかし筆のようなもので、
トントンたたくようにして塗料を置いていきます。
後翅もサーフェイサーで表面を整え、
腹部に仮組して、仕上がりをチェックします。
サーフェイサーでの下地処理を終えたら、次は、塗装工程に進みます。
サーフェイサーの上に、黄色や赤などの明るい色を直接塗ると、
下地のグレーを拾い、くすんだ色合いになってしまいます。
ナナホシテントウの頭胸部には白っぽい斑点模様があるのと、
前翅は赤色がベース色なので、発色を良くするために、
先に白を下塗りしておきます。
※彩度の低い色や隠蔽力の強い色の場合は、白で下塗りする必要はありません。
頭胸部は、まず斑点模様の色となるアイボリーを缶スプレーで塗装します。
いっぺんで塗ろうと厚くスプレーすると塗料がたれてしまいますので、
一度で塗りきるのではなく、薄く2~3回にわけて
徐々に色を濃くしていくようにして着色していきます。
前翅は、赤く塗ります。
画像は、缶スプレーで3回重ね塗りしたものです。
腹部は、サーフェイサーの上に直接缶スプレーで黒色に着色。
乾燥後、首にあたるところに金属色の銅色を筆塗りしました。
首は、蛇腹のような形状にしたので、
凹凸を強調するよう奥まったところに
エアブラシを使って濃い色で影をつけます。
サドルは、革のような質感にしたかったので、
茶系3色(マホガニー・ウッドブラウン・レッドブラウン)の
缶スプレーを混ぜるようにして吹き付けました。
後翅は、金属色3色(シルバー・黒鉄色・ガンメタル)を
筆で塗り分けています。
一部、パネルが貼り合わさったラインを強調するように
エアブラシを使って塗装しています。
頭胸部、前翅、腹部を仮組みしたところ。
この状態で、2週目の[UGAUGA Creation Club]に持っていきました。