クラブ長は今
生徒のみなさんの作業の参考になるように、少し先行するような感じでアップしていきます。
[4週目] 各パーツ制作・ディテールアップその2 〜続き〜
今まで制作してきたテントウムシの各部パーツをさらに作り込みながら、
電飾の配線を行い、腹内部のエンジンを制作していきます。

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前翅を仕上げていきます。
翅を開閉するヒンジは、ある程度強度が必要なので、
金属材を加工してつくります。
真鍮ナット・銅線・圧着端子を使い、2方向に動くヒンジにします。

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ヒンジパーツを組合わせて、テントウムシに仮組し、
前翅の開閉範囲をチェックします。

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ヒンジを一旦外して塗装し、再度組み直します。

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前翅の模様部分に追加加工します。
中央に開口部を設け、内部の照明を点灯したとき、
光りがその穴から見えるようにします。

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前翅の内側をみたところ。

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前翅を本体に取付けました。

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前翅を開いた状態。
2方向に回転するヒンジなので、ハンドルに緩衝することなく
うまくかわして開閉することができました。

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後ろからみたところ。
洋白線を芯材にして、ハトメ・手芸用ビーズ・スプリングを使って
触角を作ります。
口の制作。
E型リング・電子パーツ・銅線を加工して パーツを準備。
パーツを塗装後、口に取り付け周囲を作り込みます。
前から見たところ。
触角・口が取付くと顔の表情が出てきます。
次は、脚の制作です。
脚の基節にあたるところを、
ニューム管、各種ワッシャー・ナットで表現します。
脚の芯材には、銅線を使います。
少し長めにカットして、エポキシボンドで固定します。
既に制作してある腿節・脛節パーツ(2.20参照)を銅線に差し込み、
関節を曲げて成形します。
脚先端の爪・附節にあたるパーツは、電子パーツを加工して使います。
爪は鉤状に曲げ、先は金工ヤスリで尖らせます。
芯材の銅線に上記パーツをハンダ付けで固定し、全体のバランスをみながら
脚の形を曲げて整えます。
ラッカーで塗装し、関節を作り込みます。
パイピングなどのディテールは、カエルを含めた全体の仮組をしてから
どこに行うか検討するので、脚の作り込みはこの状態で一旦止めておきます。
後翅を作ります。
サーフェイサーの状態(2.10参照)だったものに、ラッカーで塗装します。
翅中央に取り付くファンは厚紙、ファンガードは写真フィルムケースのキャップを
加工して使います。
ファンの羽根は、ひねって成形し、
ファンガードとあわせ、下地処理後にラッカーで塗装します。
後翅各パーツを作り込みます。
翅脈のところには、裏側からトレーシングペーパーを形に合わせて貼ってあります。
後翅を組立て、テントウムシにとりつけたところ。
若干のディテールアップは残ってますが、
これでテントウムシは、ほぼ完成。
テントウムシがほぼ出来上がり、
カエル+燃料タンクと合わせ本体の重量がおおよそ決まったので、
土台ベースのステイとアームを制作します。
ステイは、アルミ板を糸ノコで切り出し、
ボール盤で穴をあけた後、ヘアライン仕上げにしました。
(台座天板の制作工程と同じです。3.52〜5.53参照)
ステイを木製台座に接続するパーツをつくります。
真鍮製のナット側面に穴をあけてタップ加工し、
そこにロングボルトを差し込んでロウ付けしています。
上記ロウ付け加工した接続パーツと
各種ワッシャー・ボルト・ナット・スペーサーでステイを組み立てます。
アームはステンレスバネ線を加工して制作。
そしてステイ先端にアームを取付けます。
台座(3.55参照)に、アーム+ステイを仮組したところ。
ステイは、台座内側からナットで締め付けて固定しています。
この状態で、最終日5週目の[UGAUGA Creation Club]に持っていきます。