クラブ長は今
生徒のみなさんの作業の参考になるように、少し先行するような感じでアップしていきます。
[5週目] 仕上げ工程
今まで制作してきた各部パーツをさらに作り込み完成させます。
まずは、土台ベースから。
仮組した土台ベースを分解し、仕上げの加工を行います。
木製台座には、木の風合いをそのままに、
木目を引き立たせるようにしたかったので、
木彫オイルで仕上げました。
内部照明は、チップLEDがテープ状になって市販されているものを使います。
必要な長さに合わせて購入し、付属のコントローラーもついているので、
色や光り方をリモコン操作で変えることができます。
コントローラーと12v・ACアダプターの間にメインスイッチを設けるので、
その準備もしておきます。
アルミ天板の開口部には、乳白色のアクリル板を加工して
裏側からボルトで固定します。
再度、土台ベースを組み立てたところ。
側面にあるスイッチのレバーを上げると内部照明がONになります。
点灯した様子。画像では伝わらないのですが、
光りが流れるように点滅します。
本体最後の仕上げ工程は、カエルが背負う燃料タンクと
テントウムシのメーターです。
テントウムシに接続するタンク照明用の配線端部に
コネクターを取付けました。
コネクターの長さを変えて、プラスとマイナスが認識できるように
なっているので、接続時に間違えることはありません。
サドル下に接続部はあります。
燃料タンクをディテールアップするため、
ストックしているプラスティック廃材の中から
適当な形状のものを組合わせてパーツを作ります。
画像は、缶スプレーのガンメタルで金属色に塗装したところ。
上記プラスティックパーツを各種ワッシャー、ナット、ハトメなどを
使って組み立てます。
タンクに取付けます。
さらに、電子パーツやスプリング、ゴムチューブなどで、
作り込んでいきます
燃料タンクの温度調節や清掃機能はどうなっているのかなどと、
あれこれ空想しながら付け足していく装置を考えるのは楽しい作業です。
付け足したディテールを反対側から見たところ。
続けて、タンクから燃料を取り出すロッド(竿)を作ります。
下地は、銅線を中心にした金属材を加工して制作します。
エポキシパテで肉付けし、硬化後に紙ヤスリで成形します。
下地処理後ラッカーで塗装し、先端に取り付くパーツも合わせて
制作します。
テグスをリール部分に巻いてから、各パーツを組み立てます。
釣り竿のような補給機です。
次は、テントウムシのハンドルのディテールアップ、
タコメーターの制作です。
以前、別の作品で作ったメーターパネルのデータがあったので、
それを流用します。カラーコピーでちょうど良い大きさに縮小し、
その大きさに合わせたワッシャーや水道のパッキン(O-リング)を
準備します。
メーターを組み立てたところ。
針は、虫ピンの先端をアクリル塗料で赤く塗ったものです。
そして、タンクに入れる燃料のアブラムシを作ります。
本体は、テントウムシ同様に紙粘土を使っています。
下地処理後、ラッカーで塗装しますが、
一部本体の節に沿って夜光(蓄光)塗料を使いました。
目、口、触角、脚を取付けて、アブラムシを制作します。
脚は、捕まってタンク内に貯蔵されているため
折り畳まれた形状にしました。
タンクを満たすように、複数匹制作。
補給用のアブラムシも制作。
アブラムシを燃料タンク内に入れて、LEDを点灯したところ。
紫外線LEDを使ったので、夜光塗料が塗ってある部分が
ほんのり光ります。
全てのディテールパーツをテントウムシとカエルに組み込みます。
全体のバランスを見ながら、つけすぎたパーツは外し、
足りないと思った部分には追加して、見え方の調整を行います。
満足のいくデォテールアップが終わったら、全体の組立を行います。
テントウムシを土台ベースのアーム先端にボルトで固定し、
前翅を開いて後翅を取付けます。
最後にカエルを乗せたら完成です!