ワークショップレポート

第4回「スモールペーパーアニマル」ワークショップレポート(WSR)


ハウハウスのアトリエや工房では、さまざまなクリエイターによるワークショップ(以下WS)が開催されています。
このコーナーでは、ライターのバタコが実際にWSに参加し感じたことを写真と文でご紹介!


金沢和寛さん
「紙」で、手のひらにのるくらいの小さな人形や動物、背景などの立体造形作品を制作。
http://5cenchi.jugem.jp/
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指の関節一つ分ほどの人形や動物たち。あまりの小ささにまず驚きますが、これらの作品がすべて紙だけでつくられていると聞き、またビックリ…! 2年ほど前から各地でWSを行っているという金沢和寛さん。WSの常連さんにこれまでつくった作品(左写真)を見せていただき、あまりのかわいさにため息。これまた作業が細かそう…!


今回は、私の他にWS常連の女性3名が参加。常連さんの中に初心者1人…!と最初は焦りましたが、みなさん私の質問に気さくに答えてくださり、楽しくスムーズに進められました。みなさん金沢さんの作品のファンで、WSに参加するうちにつくるほうもハマってしまったとか。

私はペンギンの赤ちゃんをつくることに。初心者の私は金沢さんのつくった土台(左の白いペンギン)からスタートしましたが、参加者の中には土台づくりから始める方も。各々好きなペースでつくれるのが魅力です。ちなみに、土台はティッシュにボンドをしみ込ませ、こねて形づくっているのだそう…!


ダンボール紙や和紙などを薄く小さくちぎって、ひたすらピンセットで土台に貼っていきます。「親指の関節や爪にボンドをのせるとやりやすいですよ」という金沢さんのアドバイス通り、みんなで実践。確かに、効率よくスピーディーに紙を貼れます!


なんでも、金沢さんは細かい部分もペンで描き込んだりせず、細かくちぎった紙を使うそう。WSでも、金沢さんに習って、動物の目やくちばしに細ーく切った紙を丁寧に貼りました。大変だけど、ペンで描くよりも味わい深い表情になりますね。


約3時間で完成(参加者1名は次回完成なので撮影はナシ)。母を探して氷河をさまよったような、何ともワイルドなペンギンの赤ちゃんですが、素朴でかわいい仕上がりに満足です! 張り子づくりにも似た紙だけを使うこの作り方は、金沢さんが独学で編み出した手法だそう。WSではつくり方に関する貴重な話も聞けて、楽しかったです。


小さくちぎった紙をつまんで土台に貼りったり、馴染ませたりするのに欠かせないピンセットは、
スイスのREGINE社製。「先端がとても細いのですが、力を加えても折れないのがすごい。この絶妙なカーブも使いやすく、気に入っています」(金沢さん)。

写真・文・構成/川端美穂(きいろ舎)

2017-02-28 | Posted in ワークショップレポートComments Closed 

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